この質問をしてきた方の
考え方で言うのならば
わたしには
小さい頃から青春全てをかけて
血の滲むような練習を誰かと
一緒にした思い出なんてありません。
赤の他人のはずなのに
運命が引き寄せた誰かと
家族のように一緒に住んで
全てのことを共に歩んできた
思い出もありません。
歌番組で１位をとる
喜びも知らなければ
世界中の人たちから
目の前で拍手喝采を
浴びせられ
愛してるよ、大好きだよ、
ありがとうと言われた経験なんて
ひとつもありません。
わたしには放課後
友達と遊んだ記憶や
甘酸っぱいデートを
した時間はあっても
チソンが味わってきたような
時間は味わう事ができなかったです。
じゃあわたしは
そんな思い出がないから
不幸なのかと言うとそうではないし
チソンもまた、私たちが
普通に経験してきたような思い出が
ないから不幸なのかと言うと
微塵もそんな事は
ないと思います。
みんな違う人生を歩んで
みんな”自分だけの思い出”
を胸に過ごしているんです。
質問してきた方は別に悪意をもって
チソンにこの質問を投げかけた
のではないかもしれないけれど
あまりにも自分のものさしで
人の幸、不幸を決めているように
見受けられたので
自分も改めて
自分だけのものさしで
物事の良し悪しを決めるような
頭になってはいないかと
考え直すこともできたし
何より、チソンはきっと
幸せだと胸を張って言える『今』
を生きてくれているので
こういう考え、そして
こういう答えを口にできたんだろう
と思うととても嬉しくなりました。
淡々とこう話すチソンが
本当に本当に、誇らしかったですね。
これからもずっと
わたしたちの最高の思い出を
作り続けて行こうね！！！
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